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一丁もんでやるか!

今まで、言ったこともなければ言われたこともありません。この言葉の向こう側に感じる見透かされた威圧感に恐怖を感じ、できることならこの先も遠慮したいです。

とはいえ、純粋に「鍛える」という意味合いで使っている場合、上達や向上といった一皮むけた状態へ誘ってくれる親心も当然あるわけで、視界や視野を変えてくれる意味あるトレーニングだとするとチャレンジしたくもあります、キツいだろうけど。

通勤時の自転車は、自分なりに追い込んではいるつもりです。しかし、練習で仲間と一緒に走るときの湧き出るガムシャラ感は一人ではなかなか出せません。仲間と走ると追い込むときには追い込める、このことを揉まれるとするならば、それもありかな、とも思います。

 

皆様こんにちは、紺堂つぼ治療院です。

今回ご紹介するのは、穏やかな環境では培養できないけれど、揉まれた環境であれば培養することが可能となり、しかもしっかり働いてくれる細胞が確認されたご報告です。

 

例によって、私の超主観的かつ強引な言い換えがございますので、鵜呑みにされないようご注意ください。

 

擦りむいて血が出た時に、固めて止めてくれる細胞がおります、その名は血小板。出血部位にすぐに駆け付けて血止めしてくれる頼もしい味方です。この血小板、骨の奥にある骨髄(こつずい)で作り出されるのですが、その前段階の細胞を巨核球(きょかくきゅう)と言います。生体内では巨核球から血小板になりやすいのですが、生体外で人工的に輸血用として作る場合あまりうまくいかなかったようです(写真は赤血球)。

 

今回、京都大学iPS細胞研究所が中心となり生体外での大量培養に成功しました。

大量培養に大きく関わったのが、血液の流れ(乱流)です。この乱流が起きているところで巨核球から血小板に変ることがわかり、人工的な乱流を起こしつつ輸血にも使われる血小板を作ることができました。

 

巨核球から血小板に変化させる方法は2014年にわかっていたようですが、実際に研究室等で静かに培養を待っていてもはうまくいきませんでした。何が足りなかったのかといえば、乱流でした。

静かで落ち着いた環境よりも揺すられ揉まれた環境の方がしっかり働く細胞になるようです。

 

私は、この話を知ったとき来週に差し迫る自転車レースのことが頭をかすめました。「しっかり走れる身体になるには揉まれることが必要なのだよ!」優しく微笑みながら語り掛けてくる声の主がどなた様なのかは存じませんが、血小板の話の割には自転車を意識してしまい、鼓動がどんどん早くなってくるのを感じました。

 

穏やかな練習と揉まれた練習では、成果は違うのは想像できますが、できれば避けたい。速くはなりたいけれど今の練習量と質のままで!という「のび太」君的思考に包まれます。

「血小板にならんでいいと⁉血ぃ止まらんようになる!、だらだら流されて血が足りんくなるとぜ!」

語り掛けてくるのがどなた様か見当もつきませんが、「だらだら流されて・・・」がヤケに心に響きます。血小板にはなれなくていいけど。

 

原文を読むと一つ一つを検討しチャレンジしてまとめていく作業の大変さが伝わってきます。研究者ってすごいな。

ささやき続けてくれたのは誰なのかわからないままですが、ありがとうございます。

来週末、やれるだけやります。

そして、ご褒美タイムへ。

 

最後までお読みありがとうございました。

穏やか流れと乱れた流れに身を任せ、ステキな血小板ライフを!

 

原文はこちら