小学校4年生の春、事の発端は忘れましたが、クラスみんなでカイコを飼い始めました。隣の空き地に自生した桑の葉を毎朝ちぎってカイコの箱に入れていました。
はじめは一枚程度でよかったのですが、カイコが大きくなるにつれ、結構な枚数を取っていました。学校から帰ると食べつくされており、すごい食欲に驚きました。
当時を思い出しながら書いていると、夜寝るときにカサ カサ カサ カサと菓子箱内を歩くカイコたちの足音を思い出しました。はじめは慄きましたが、カイコの足音だと知ると、可愛らしささえ感じ始めました。
時は過ぎ、カサカサしていた菓子箱から音が消え、個室をあてがったカイコたちは繭を作り始めました。時は夏休み。暑すぎてはいけないと、動かぬ繭たちのため、菓子箱の蓋を開放して観察を続けました。
しかし、そこは繭。変わらぬ繭。つまらない。興味を失う。。。
蓋をかけたまま時は過ぎ。
部屋の中にやたらとツブツブしたものが現れ始め、天井と壁に蛾が這うカオスな部屋となりました。
おぉ、かわいかった元カイコたちよ。変態するとやっぱり蛾なのね。昼間に窓を開けても行動せず、夜窓を開けるとよその虫が入り込みさらにカオスに磨きがかかりました。
片付けの数日後。繭を鍋で煮ると、お箸で糸を手繰り寄せるのが面白かったのを覚えています。ただ、結構絡まっており大変でした。
飽き性なのか、すべての繭をほどくことなく観察を終えた夏。4年生に学期の通知表に最後まで粘り強く頑張ろう、と書かれていたような。
で、ここまでが前振りです。
皆様こんにちは。紺堂つぼ治療院です。
挨拶はさておき本題に戻ります。
繭から糸を手繰るときに鍋のお湯が白濁しておりました。これこそが今回のテーマ「セリシン」。
このセリシンはタンパク質でできており、美肌、髪の毛の艶、抗菌作用がございます。
薄毛にも効果が!という記事を見ましたが、あくまでも毛髪の艶に威力を発揮してくれており増毛効果は薄いような。
このセリシンをカイコの腺から抽出し、短時間で作ってしまうことを可能にした方がいらっしゃいます。琉球新聞
繭ではなくカイコから作ってしまう斬新さ。
細かなところは省きますが、世の中にはいろいろ工夫して作り出す方がたくさんいらっしゃるので頭が下がります。
お肌には保湿、毛髪には艶、カラダには抗菌と美容と予防領域で注目されているセリシン、再生医療にも使われるそうな。この恩恵をいつの日か受ける日が来るかもしれません。そのときは、あのカサ カサ カサ カサを思い出すのかな。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
素敵な潤いライフと素敵なツヤツヤライフをお送りください。
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