秋が深まり、朝の自転車通勤に「寒さ」という曲者がまとわりつく季節となりました。
秋仕様としてウインドブレーカーを一枚羽織り冷たい空気に抗います。
そろそろ12月、冬支度を始めねば。
恒温動物である私たちヒト科霊長類は、寒くなっても体温を一定に保ちつつ活動しております。
変温動物達は、夜間に下がってしまった体温を日なたで温めてから行動し始めるそうな。
冬の朝の行動が一歩遅れてしまいます、遺伝子に組み込まれた変温動物の頃を懐かしんでいるのか?
それはともかく、私たちヒト科は病原微生物にやられると発熱することで免疫力を高め微生物に対抗します。
変温動物たちはというと、自分では発熱できないため、どうやって対処しているのかしら?
日なたの石の上でじっと体温を高めているかな?
標準生理学第6版(医学書院)に面白いグラフがありました。
このグラフはトカゲに細菌を感染させて、温度設定した部屋で過ごしてもらい、生存率を見たものです。
変温動物なので部屋の温度と体温はほぼ同じになります。
低温だと残念ながら細菌に負けてしまいました。
36℃と38℃はそんなに変わらず、高温ほど生存率が高くなっています。
面白いと言っては何ですが、ちょっと楽しくなってきました。
ここから妄想が始まります。
私の勝手な考えなので決して鵜呑みにしないでください。
ざっくり言うと、感染症は微生物に侵入され大量に繁殖されてしまった状態です。
トカゲは36℃と38℃ではあまり変わらない生存率からすると、一気に40℃くらいまで上げてしまった方が良いのかもしれません。
ヒトとトカゲは異なりますが、生き物という同じくくりで考えた時、ヒトは発熱で抵抗します。
だとすると、これからは解熱剤ではなく昇熱剤的薬品が出てもおかしくはないのでは?
「風邪ですね、解熱剤出しときますねー!」ではなくて、
「風邪ですね、昇熱剤出しとくので、3時間ばかり寝ていってくださいね。」
の方がよっぽど早く治るのではなかろうか?
世界的にみると勤勉とされる日本人、解熱剤を飲んで仕事をするくらいなら、ちょっと時間を頂いて、高温状態で休息をとって微生物をやっつけてから仕事に戻るほうが能率も上がりそう。
やっぱり仕事しようとするこの発想からして勤勉なのかもしれません。
もちろん解熱剤が問題だと言っているのではありません。
昔、運転中に風邪を自覚し、ぼぉーっとし始めたことがあります。
とにかく薬局までたどり着き、眠くならない解熱剤を頂戴し、その場で服用させていただき無事家に帰りつくことができました。
この時ほど解熱剤の効果を実感したことはありません。
解熱剤がなければ、家に帰ることもままならなかったので本当に助かりました。
時と場合によってはどちらかを選択できるそんなことを考えた次第です。
もしも、昇熱剤なるものがあれば、冬の朝の通勤前に飲んで快適な通勤ができるかもしれません。
まぁ、自転車を漕いでいるうちに体自体が温まり、昇熱剤と運動が相まってとんでもないことになるかもしれないので、昇熱剤はやっぱりいりません、衣類で調整します。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
冬が近づいてきております、皆様も微生物に対応すべく素敵な高温ライフをお送りください。
はり灸こんどう
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