先週は全国高等学校選抜自転車競技大会のメディカルサポートに参加させていただきました。
選手、役員、関係者などに鍼を体験していただきました。
初めての方もいらっしゃいましたが、ある程度喜んでいただけたのではないかなと思っております。
全国から集まってらっしゃるので、体調管理にお近くの鍼灸院へ行っていただければ業界としては御の字でございます。
皆様こんにちは、はり灸こんどうです。
サポートさせていただく中で、今まで気にしたことがなかった言葉が急に引っ掛かり始めました。
それは「軽くなった!」というご感想。
ニコニコしながら仰っていただけるとこちらも嬉しくなります。
年上の役員さんが肩をグルングルン回して「お~、軽くなった軽くなった」と仰っていただけるもの嬉しくなります。
でも、軽くなったってどういうこと?
私たちの身体には「温度・痛み(痒み)・触・圧・深部感覚(関節の角度)、さらに視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚」の受容器はあります。
ところが、重みを感じる受容器ってなんだ?
ちょっと、調べたところ「腱」にありました。
深部感覚の一つが担っていました。
確かに、軽いものを持った時は、腱に負荷はそれほどかかりません。
ところが、重いものを持った時は腱に負荷がかかり浮き出てくるくらい引っ張られています。
では、今回選手たちが抱えていた「足が重い」という感覚はいったいどこのことを言っているのか?
脚の重量がレースの前後で変わるはずはありません。
あくまでも仮説ですが、腱が引っ張られ続けている状態を「足が重い」と認識してしまうのか?
もちろん、腱を引っ張っているのは「筋」なので、筋が緩めば腱の引っ張りも弱くなり、軽くなったと認識できるのでしょう。
サイクリストは頑張ることを「足を使う」と言います。
そして頑張り切れなくなることを「足が終わった・売り切れた」と言いますが、これは力が入らない、重く感じる状態です。
この状態は、いつも以上に腱が引っ張られている状態であり、その状態が続いていることと考えられます。
それならば、運動中に腱が緩む処置ができれば重さ知らずになるのでは!
1月に行ったトレイルランでのサポートでは、起伏激しい山道を走り終えたランナーがサポートブース来てくださった際、あちらこちらで足がつる選手がいらっしゃいました。
圧をかけてしまうとすぐに足がつるため、軽擦(軽くなでる)を続けると、ブースから出るときには軽い足取りで出て行かれていました。
運動中に、しかも自転車に乗りながらできる皮膚刺激はないものか?
鍼!
と言いたいところですが、もっと手軽で簡単に皮膚刺激になるもの、、、、、、といえば
カプサイシン!
唐辛子の辛み成分です。
これは皮膚刺激にもなります。
しかも、ドーピングではなく利用可能品目に含まれております。
ボトルにカプサイシンを入れて足が重くなったら足にかけてみたくなりました。
というわけで、今度のロングライドではカプサイシン入り水ボトルを一本準備したいと思います。
間違っても強烈な口腔粘膜刺激だけはしないように気を付けます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
新発見かもしれないと思ったことはだいたい誰かがやっており失敗に終わっていると思われますが、体験だけはしてみたい。
皆様もバカバカしいことを思いついたときは是非ご連絡ください。
一緒に妄想で盛り上がりましょう。
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