前回、「虫」の文字のお話しで終わりました。
というわけで、早速ムシの話。
虫を使った慣用句として「虫の知らせ」というものがあります。
根拠なく、良くない出来事が起こりそうだと感じること(三省堂)
何となく嫌だな、やめた方が良いのかな、このタイミングではないのでは?と言ったものでしょう。
そもそもこの話は、「体の中に住んでいる虫が意識や感情に影響を与える」と考えられたものです。
言ってしまえば「腹の虫」が教えてくれている、というものです。
腹の虫と言えば、九州国立博物館で事細かに展示されておりますので是非見に行ってみてください。
私の業である鍼はこの腹の虫にも関係がございます。
鍼灸は、昔から見たことはないけれど、何か存在してそうなものを取り扱っていたのでしょう。
改めまして、皆様こんにちは、紺堂はりきゅうつぼ治療院です。
それはともかく、現実としてお腹の中には約1㎏以上の腸内細菌がいらっしゃいます。
どこで見たのか忘れましたが、腸内環境が悪いと数が減ってしまい、体調を崩してしまうこともあるそうな。
説によると、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れるとも言います。
つまり、腸内細菌を虫と捉えてみると、「虫の知らせ」というのは至極あり得る話なのです。
で、さらにこの話、どうやら本当のことのようです。
かなりややこしい話ですが究極簡単にいきたいと思います。
何か嫌なモノを捉えると「脳」は無意識にそれを認識します。
無意識に認識とは、視野にはあるけど気づいていない、聞こえてはいたけど聞き逃したなど。
しかし、気づいていないで脳の一部は記憶とやり取りし身体全体へ緊急事態の指令を下す。
脳と腸は神経で直接連絡しあえる仲良い関係なので、腸もそれを認識します。
腸の変化は改めて違和感を脳に送り返す。
本人には見えない「腸の変化」を脳が認識した時に「違和感」として捉えてしまうのです。(NHKブックス・内臓感覚より解釈を含め抜粋)
この虫の知らせ、第六感という言い方もできるそうですが、平成も終わりを迎える3月に第六感に対する新たな発見がありました。
簡単に言うと、ヒトは磁場を認識する?というものです。
これまた、何の本かは忘れたのですが、ヒトはまだ第六感を受容できるがそれを認識させる経路が退化したというのを読んだことがあります。
解剖や生理学を学んだ方にとっては「伝導路」が退化したということになります。
今回、東京大学の研究と同様のことだとしたら、人もまだまだ捨てたものではありません。
磁場も捉えつつ、腸内細菌との関係も保ちつつとなると第7感まで持ち合わせていることになります。
おぉ、なんと素晴らしきかな人類
ここまでお読みいただきありがとうございました。
話しが徐々にそれてしまい、蟲の話まで行きつきませんでした。
案外、寄り道も良いものです。
次回こそ!蟲にたどり着きたい。
皆様も、磁場を捉えつつ、腸に優しいほろ酔い気分の寄り道を楽しんでくださいませ。
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