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からだの動きは鍼灸で快適に

肩甲骨を滑らかに動かそう!

 

高等学校の部活動サポートでこの課題に取り組んでおります。

予選を勝ち抜きインターハイに出場することが決まっております。

イメージ通りのからだの動き、それに伴う試合結果、生徒さん達は常にイメージと結果の狭間で闘っているように見えます。

インターハイでも上位に食い込み、いずれは全国レベルの常連、さらに世界レベルへ羽ばたいて欲しい。

そんな夢を抱きつつサポートしております。

 

 

肩甲骨を滑らかに動かす!

立っていても、歩いていても、肩の使い方はそれぞれ。

肩かけカバンだと落ちないようにズレないようにするためどうしてもカバン側が上がります。

 

そうなると、顎の位置と向きも人それぞれ。

生活や動きが肩に反映されている!と勝手に想像と妄想を広げております。

いわば、立ち姿はその人の生活を写し出す鏡かもしれません。

 

そんなことを考えてると、街を歩く人の肩を見入るようになっています。

生活や性格にも肩の位置は関わってきているかもしれないなぁと思いめぐらし観察は続きます。

 

悟った暁には「肩占い」という新しい領域が開拓できそうです。

2019年7月末の時点では「肩占い」をされている方は不在のようです。

一番ノリは私かな!

どんどん話がそれました。

 

鍼灸師による肩占い

 

肩甲骨を滑らかに動かす!

 

逆に言うと、肩甲骨が滑らかに動かない理由ってなんなの?

そこで今回、傷害はないのに回すとゴリゴリっという感覚がある、滑らかに肩甲骨を動かすのにどんな対策をするのが一番いいのかわからず困っていらっしゃる方に届けばいいなと思っております。

 

 

滑らかさの弊害が考えられる理由

  • 巻き肩(肩が前方へ出てしまう)
  • 前鋸筋が縮んでいる
  • 下顎が前へ下がってる
  • 猫背

があげられます。

 

ここで原則を1つ。

「縮んでいるのはどこだ!」

=「伸びないのはどこだ!」

 

筋肉は縮こまりやすく伸びにくい。

だからこそ、凝りを感じたりパンパンに張ったりします。

そのための対策としてストレッチ(伸ばす)があります。

 

縮こまった筋は触られるだけで痛がる人もおります。

そこを見つけるのは私としては楽しいですが、受け手の側はなんでこんなに痛いんだ?

と困惑しています。

 

わたし自身は自分でできる場所ならば鍼のアプローチが一番好きです。

伸びにくい筋さえ把握できれば、滑らかさへのアプローチが決まります。

 

いざ、滑らかな肩甲骨へ

 

 

巻き肩

 

簡単に言うと肩が前に入ってしまうタイプです。

今このブログをタブレットやスマホで読んでいる方はご自身の肩を見てみてください。

くいっと肩が前のめりになっていませんか。

 

伸びにくい筋はどこかというと、大胸筋、三角筋、肋間筋あたりが疑われます。

肋間筋は肋骨を上下させ、胸呼吸に関わります。

 

即効性を出すならば、大きく胸呼吸をしてみてください。

ラジオ体操の小さな深呼吸(腕を横に広げる感じ)を2,3回繰り返してみてください。

 

その時、肘を伸ばしてみると二の腕(上腕二頭筋)が突っ張る方もいらっしゃると思います。

この筋も肩甲骨にくっついているため滑らかさの邪魔をしています。

 

巻き肩かも!と思われる方は、小さな深呼吸を繰り返し肋間筋を動かして胸郭を広げてください。

 

鍼灸で小さな深呼吸も楽ちんに

 

前鋸筋が縮んでいる

前鋸筋!どこ?

脇の下で肋骨にくっついています。

 

使われ方は壁の正面に手のひらをつけ、腕を伸ばしたまま壁を押す動作に関わります。

壁は動きませんから身体は後方へ傾きます。

この運動に関わります。

もしくは、パンチを繰り出した時の最後の一伸びの動作です。

 

え!パンチ伸びないよ、という方は縮んでいる可能性が高いです。

後ろで手を組み、胸を張りながら肘を伸ばしてください。

いろいろな場所が伸びる感覚はあると思いますが、脇も伸びている感覚があれば、まさにそこが前鋸筋です。

 

 

顎が出ている 顎が下がってる

下顎が出ていたり、下がっているという事は必然的に顔が前に出ています。

顔が前に出ているという事は、肩甲骨の動きがすでに抑えられてしまってます。

試してみるとわかりますが、顎の位置が異なるだけでも肩の動かし具合(腕をぐるんぐるん回す)が変わります。

 

伸びていないのはどこか!

これは、頭を支える筋になります。

正しい顎の位置を意識するのも難しいと思いますが、頭を背骨に載せる意識で立ってみてください。

その姿勢自体にどこかに力が入るという事は、滑らかな肩甲骨の前段階として立位姿勢を意識して訓練することから始めます。

 

 

猫背

こちらも肩甲骨の動きが抑えられていますので、滑らかな肩甲骨にするのは厳しいです。

巻き肩のときの小さな深呼吸(胸式呼吸)をして胸郭を広げるのも対策の一つです。

鏡を見ながら胸が広がることを確認されれば大丈夫です。

 

肋骨を広げる呼吸なので、鎖骨もつられて動きます。

動く鎖骨に連れられて肩甲骨も誘導されます。

呼吸しながら手を後ろに回し、肩甲骨を触ってみてください。

動いていることが実感されるでしょう。

 

 

 

前鋸筋の動きを鍼灸で改善

 

対策は聞いたけど、、、

 

今一つわからない、という事であればお気軽にご相談ください。

来ていただいたので何か治療を受けなければ?などという考えはいりません。

ちょっと立ち寄れるけど、教えてくれない?で大丈夫ですよ。

 

そうは言っても行きにくい。。。

身近なところで講習会など開くと良いのかな?

 

もちろん、世にある治療院を利用してしまう方が手っ取り早いのは確かです。

いわば、スポーツ選手にコーチが付いているように、健康な体のためにコーチを付けるイメージです。

お金を出してしまった方が早くて正確です。

 

 

肩甲骨が滑らかになるとどんなご利益がありそうか

 

個人的な感覚になりますが、

車のシートベルトがつかみやすい

車のサイドミラーが見やすい

フォークリフトなど振り返って作業する方などのストレスが減る

目線より上で作業する方にとっての首の痛み、腰の痛みからの解放

ちょっとマニアですが、手がいつも以上に上がるのでバレーボールやサッカーのゴールキーバーは手の位置が高まり威圧感を与えられるでしょう。

 

気づきにくいですが、呼吸も楽になり睡眠の改善に気がつく人もいらっしゃいます。

 

こんな良いことづくめなら試してみなきゃもったいない。

 

しかしながら、急に動きやすくなると肩周辺の首や背中がついていけず、コキコキと音がしはじめるかもしれません。

動けるようになったことで、身体の声に気づき始めます。

 

いっぺんに何でもやろうとすると弊害は出てきますので、気長に焦らず慌てずぐるんぐるんへの道を楽しんでください。

 

 

肩甲骨を滑らかに動かそう!

 

高等学校の部活動でも立位姿勢の肩の入り具合と肩甲骨の動きを重点的にサポートしています。

特殊な動きの中で筋肉のパワーに頼らない、今あるカラダを上手に使うことを意識してもらっております。

 

イメージ通りにカラダが動けたとき、生徒さんは新しい発見でもしたかのように素直に喜んでくれます。

故障のないカラダでスポーツを楽しみつつ結果を残していただけたら幸いです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

皆様も肩甲骨をグルングルン動かして素敵な毎日をお過ごしください。

鍼で骨の動きの改善ができる