以前のブログで告知させていただいた図書館イベントは無事盛況のうちに幕を閉じました。
ご来場くださった方々、ありがとうございました。
当日の模様はいつの日かご報告できればと思います。
図書館イベント告知ブログで「影響を受けた本」ということでご意見を募集したところ
「小学生に授業」をご推薦いただきました。
1998年初版ですので、20年前の書籍になります。
あらすじは国際日本文化研究センター@京都の隣の小学校の校長先生が
子供たちに授業をして欲しいという依頼から始まるものです。
日本文化研究センターに所属される先生方は名だたる大学の教授たちであり、
20代の学生をはじめ学会等での講演は完全に大人を相手にされています。
諸先生方(9名)が小学生にご自身の分野について話していくという内容です。
小学生相手ですが、内容は濃い。
濃すぎるくらいに濃い。
が、しかし口調は穏やか。
基本的に講演集なので口語が主体という事もありますが、読みやすい。
ブログを始めて1年8カ月。
文章の難しさや癖に四苦八苦している私にとってはありがたい書籍でした。
皆様こんにちは、紺堂はりきゅうつぼ治療院です。
内容はもっとありがたく、20年前の書籍とは思えない内容です。
私が勉強不足ということは否めませんが、
へぇそうだったんだ!という話がたくさんあります。
内容の新鮮にも惹きつけられましたが、何より興味を引いたのが尾本恵市先生の「自然に学ぶ」でした。
元々は「蝶」の研究に携わっていましたが諸般の都合で諦めねばならず人類学に道を変更された先生です。
そのなかで子供たちに成功のひけつを伝えています。
- 好奇心(なにかを好きになる、人まねはしない)
- 集中力(やるときは、わき目もふらずに)
- 持続力(すぐに諦めてはだめ、ねばり強く)
この三つがあれば、だれでもどんな仕事でも成功できます。
と綴って授業を終えていました。
これを聞いていた当時の小学生は目をキラキラさせたことでしょう。
40半ばまできた私の胸にもぐさりと刺さりました。
- 強制的にさせても面白みはなく、どうして?なんで?という好奇心が探求を培うのでしょう。
- あれもこれもやらなくちゃではなく、気になったことを集中して突き詰めることを言っているのでしょう。
- まだわからないうまくいかないではなく、こうしたらどうかなという目的重視の行動力を指しているのでしょう。
全く別の話ですが、人は原因を突き詰めて行動するよりも目的を明確にして行動した方が成果が出やすいという結果があるそうです。
とかく、「どうしてそんなことをしたんだ!」、「何が原因なんだ!」と焦点を細めてしまいがちです。
ところが、焦点を狭める指導よりも「どうしてこうなるんだろう!面白い」、「なんでそんなことできるの!俺もそうなりたい」と未来志向の方が良いです。
身勝手な話しですが、「どうして」、「なんで」という言葉より「面白い」、「そうなりたい」という言葉の方が文字を打っていて元気になります。
これがいわゆる「ことだま:言霊」なのかもしれません。
私の友人のお父様の言葉でずっと記憶されているものがございます。
「ヒトには沿うてみぃ、モノは喰うてみぃ」
ヒトが良いよと言ったものには何か良いものがあるのだと受け入れてみたら素敵な出会い(書籍)がありました、というお話でした。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
皆様にも耳に残る心に残っている「推しモノ」があれば受け入れてみてはいかがでしょうか。
気になっている時点で、好奇心をくすぐられていると思われます。
集中して取り組まれると素敵な未来が開けるかもしれません。
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